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vol.17 海外展開をめざす食の有望プレイヤーを支援するための第一歩として、&mog by Mitsui Fudosanが世界最大規模のテクノロジー見本市「CES」に出展!

コンセプト設計から都市実装までをワンストップで支援し、食の事業創出を目指すプラットフォーム「&mog by Mitsui Fudosan」。東京・日本橋を拠点に食の新たなイノベーションを生み出す活動を行うなか、今後は海外展開のサポートにも本格的に取り組んでいくという。では、具体的にどのような支援体制を計画しているのか? 三井不動産で&mogプロジェクトを推進する吉田信貴さんにお話を伺った。

三井不動産株式会社 日本橋街づくり推進部 事業グループ
吉田 信貴さん

まず、海外展開支援に取り組むことになった背景について、吉田さんは次のように話す。

「これまでは、机上で生まれたコンセプトをもとにプロダクトを開発し、テストマーケティングを経て街で実装するまでのプロセスを、日本国内で進めてきました。一方で、海外進出へのニーズがあることも感じており、国内で一定の認知を得たうえで海外に展開したいケース、あるいは、海外のほうが市場として適していると考えるプレイヤーもいらっしゃるわけです。実際、日本では法規制の不透明さから市場投入が難しい培養肉や、欧米で関心の高いサステナブルな商品を手がけるスタートアップなど、海外市場を視野に入れた事業展開に関する相談も増えています。そこで、&mogとしてどのようなサポートが可能なのかを検討しました」

COLDRAWが2024年に初出展したときのCES会場全景(写真提供:COLDRAW)

その第一弾として、2026年1月にアメリカで開催される世界最大規模のテクノロジー見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」への参加が決定。プレミアムノンアルコール飲料を創出するCOLDRAW(コールドロー)株式会社と、コメを活用した代替乳製品を開発する株式会社Kinish(キニッシュ)の2社について、出展を全面的にサポートすることになった。

「今回のCES参加は、三井不動産株式会社と三菱UFJ銀行が食領域のイノベーション創出を加速させるために締結したMOU(協力覚書)に基づく取り組みの一つでもあります。CESは、世界中から幅広い分野のスタートアップや大手企業、投資家らが数多く参加する注目度の高いカンファレンスです。出展を通じて多様なプレイヤーとの接点が生まれ、商談機会の創出だけでなく、日本国内におけるプレゼンス向上にも繋がると考えています」

COLDRAWが2024年にCESに初デビューしたときのブースの様子(写真提供:COLDRAW)

出店企業の1社であるCOLDRAW株式会社は、特許を取得した冷温減圧抽出技術によって植物本来の香りとうまみを引き出し、これまでにないプレミアムノンアルコール飲料〈ネイチャーカクテル〉を創造するスタートアップ。

独自の冷温減圧技術により、植物本来の味わいや香りを引き出す専用の抽出機。洗練された佇まいと抽出プロセスが特徴だ。(画像提供:COLDRAW)

2025年2月からは、三井不動産が運営する食の研究開発支援施設「&mog Food Lab」に入居し、日本橋を拠点に事業を展開している。CESでは食領域における先進的なアプローチを象徴する企業としてブースを構え、次世代植物エキス抽出マシン「COLDRAW抽出機」を中心に、植物素材が持つ可能性と環境負荷の低い抽出技術の価値を世界に向けて発信するという。

&mogプロジェクトの今後の展開について熱く語る吉田さん。

「今回のような展示会への出展にとどまらず、三井不動産が保有する海外の商業施設を活用したテスト販売や、東京で開催される国際イベントにおける海外来場者へのアンケート調査など、さまざまな支援を検討しています」と吉田さん。

海外に拠点を持つパートナー企業や、すでに海外展開を進めているスタートアップとの連携も含め、世界を舞台に広がる&mogプロジェクトの今後に注目したい。

text : Kimiko Honma
photos : Yoshiko Yoda

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